ユーモアたっぷりの作品が並ぶ、
奈義町現代美術館では11年ぶりとなる個展
奈義町現代美術館は、岡山県北東部の奈義町に1994(平成6)年開館した美術館である。設計は世界的な建築家、磯崎新。通称Nagi MOCAと呼ばれる。荒川修作+マドリン・ギンズ、岡崎和郎、宮脇愛子という4人の芸術家に巨大な作品の制作依頼し、その作品または全体の空間を美術館として建築化したもの。いわば作品と建物とが半永久的に一体化した独特な施設となっている。
現在この美術館では、同館では11年ぶりとなる松岡徹の個展が開催されている。松岡は彫刻、絵画、ワークショップなど、特定の手法にとらわれない幅広い表現技法を駆使し、精力的に創作活動を行う美術家だ。空想と妄想、想像と幻想が融合し合い、魔訶不思議で懐かしさを感じさせるユーモアたっぷりの作品群。そんな松岡作品が醸し出す「物語」は、観る人を優しく包み込むと同時に、どこかとぼけた味わい深い世界へと誘導してくれる。
松岡は約10年の間にかき集めてきた、奈義町をはじめとした岡山県北での出会いや経験を通した印象や記憶をもとに、立体や絵画作品を制作してきた。この展覧会では、ギャラリーの空間にそれら様々な作品が展示される。
この夏、奈義町現代美術館で、松岡徹のユーモアあふれる作品群を通して非日常の世界を楽しんでみてはいかがだろうか。
関連企画
◎アーティスト・トーク
日時:7月30日(土)14:30〜16:00
内容:松岡徹自身が活動の様子や作品への思いを語る。
※入館料が別途必要
◎ワークショップ「キオクノキロク〜大切な思い出を描こう!」
日 時:8月28日(日)14:00〜
場 所:奈義町現代美術館休憩室
内 容:紙に色鉛筆やクレヨンなどで絶対に忘れたくない記憶(思い出)の絵を描いていく。
講 師:松岡徹(美術家)
対 象:小学生以上なら誰でも参加可能。
参加費:無料(入館料が別途必要)
参加人数:10人(要予約)
持参するもの:色鉛筆、水彩絵具、クレヨン、ペンなど
◎学芸員によるギャラリー・トーク(会期中随時)
希望者に学芸員が作品について解説。ただし、学芸員不在の場合は実施せず。
[information]
松岡徹展「旅するカミサマ~山ノモノ島ノモノ~」
・会期 2022年7月16日(土)~9月4日(日)
・会場 奈義町現代美術館ギャラリー
・住所 岡山県勝田郡奈義町豊沢441
・時間 9:30〜17:00(入館は16:30まで)
・休館日 月曜日、祝日の翌日(7月18日[月]は祝日のため開館し翌19日[火]、8月12日[金]は休館)
・入館料 一般・大学生200円(高校生以下・75歳以上は無料)
※通常の観覧料金700円で松岡徹展と常設展示が鑑賞できます。
・TEL 0868-36-5811
・URL http://www.town.nagi.okayama.jp/moca/