展覧会

齋藤詩織
ほの明るい配剤の底から

会場
REIJINSHA GALLERY
会期
5/13(金)〜5/27(金)

5月13日(金)から東京・日本橋のREIJINSHA GALLERYでは、「齋藤詩織 ほの明るい配剤の底から」が開催される。

風変わりなタイトルが印象的なこの展覧会。「配剤」とは本来「薬剤を調合すること」だが、転じて「ほどよく配合する」という意味に使われる。よく耳にする言葉に「天の配剤」というものがあるが、これは「善には善果、悪には天罰というように、天は物事を適切に配する」というような意味になる。

齋藤詩織《くくられた鼻の骨》画像

《くくられた鼻の骨》 2022年 油彩/キャンバス 31.8×41.0cm

一方、この展覧会タイトルに関して、齋藤は以下のように語っている。

配剤とは主に作品たちのことを指しています。私の絵画制作において肝となるような材料が日本のメーカーでは廃盤となり入手困難のため、タイトルのほんの一部に「入手しやすいもので代用できないか研究中」という意図も込めています。あとは、存在するものたちの眺めを描いています。

齋藤詩織《ぬるめの業火の黒い跡》画像

《ぬるめの業火の黒い跡》 2022年 油彩/キャンバス 31.8×41.0cm

動植物であれ物であれ、我々が気づいていない個々のドラマが、細部には限りなく在る。つまり我々は「ミクロの何か」を知らず、マクロの景色として認識していると言えるだろう。その重大ではない「何か」の曖昧さに惹かれる、齋藤の洞察と主観で描かれた作品から、鑑賞者それぞれが空想を広げてほしいと思う。

齋藤詩織《ちょうどよい記憶》画像

《ちょうどよい記憶》 2022年 油彩/キャンバス 145.5×227.3cm


齋藤 詩織 [Shiori Saito]

1992年埼玉県生まれ
2018年:東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
2019年:シェル美術賞2019松井えり菜審査員賞受賞(国立新美術館/東京)
2020年:東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画技法・材料研究室専攻修了
     FACE展2020損保ジャパン日本興亜美術賞展優秀賞受賞(東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館/東京)
     Night Festa(Kobayashi Gallery/東京)
     FACE展選抜作家小品展 2020(REIJINSHA GALLERY/東京)
2021年:Art Fair Tokyo 2021(東京国際フォ-ラム)
     ART OSAKA 2021(大阪市中央公会堂)
     VOLTA BASEL(ELYS,Elsässerstrasse 215a/スイス)
2022年:絵画のゆくえ2022(SOMPO美術館/東京)
     ART Fair Tokyo 2022(東京国際フォーラム)
     ART SOLO(台北国際花博覧会爭艷館/台湾)
     個展「ほの明るい配剤の底から」(REIJINSHA GALLERY/東京)
現在、東京都にて制作

[information]
齋藤詩織 ほの明るい配剤の底から
・会期 2022年5月13日(金)〜 5月27日(金)
・会場 REIJINSHA GALLERY
・住所 東京都中央区日本橋大伝馬町13-1 PUBLICUS×Nihonbashiビル1F
・電話 03-5651-8070
・時間 12:00〜19:00(最終日は17:00まで)
・休廊日 日曜日、月曜日、祝日
・URL https://www.reijinshagallery.com

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