琳派や若冲の世界と
鉄腕アトム、初音ミク、リラックマなどの
キャラクターが、時代を越えて融合！
京都の岡崎にある細見美術館。ここで9月6日より「響きあうジャパニーズアート -琳派・若冲 × 鉄腕アトム・初音ミク・リラックマ-」と題した展覧会が開催されている。これは、2021年秋から2022年新春にかけて、国際交流基金の主催によりミュンヘン五大陸博物館で開催された展覧会「RIMPA FEAT. MANGA:Japanische Malerei aus der Sammlung Hosomi」の帰国記念展であり、過去と現代の日本文化、日本美術をつなごうとする試みだ。
細見美術館
日本美の象徴といわれる琳派、そして傑出した個性の絵師、伊藤若冲。国内のみならず海外にも広く知られて人気の高いこれらの美術作品は、後世のクリエイターをも魅了し、創造の源泉となり続けてきた。
鉄腕アトム×富士山 ©手塚プロダクション
この展覧会で、細見コレクションの琳派・若冲作品とともに紹介される現代の日本画「琳音」には、 日本のポップカルチャーを代表するキャラクターが、琳派や若冲など江戸時代の名画の一場面を借り、あるいはモチーフの一部に成り代わって登場する。意表を衝くマッチングの妙、そして背景も主役もすべて手描きによって写し取られた、絵師の筆技も見どころの一つだ。
リボンの騎士×業平東下り ©手塚プロダクション
世界に発信され、多くの人々に愛される古今のジャパニーズアート。その融合をぜひ体感してほしい。
リラックマ×磯馴松 ©2022 San-X Co., Ltd. All Rights Reserved.
■琳音とは？
細見美術館の細見良行館長監修のもと、京都の呉服メーカーで、日本画の工房でもある豊和堂のアートディレクター・山田晋也と、友禅絵師・平尾務が現代を描く日本画の制作プロジェクト、それが「琳音」だ。
[information]
響きあうジャパニーズアート -琳派・若冲 × 鉄腕アトム・初音ミク・リラックマ-
・会期 2022年9月6日（火）〜 12月4日（日）
[前期] 9月6日（火）〜 10月10日（月・祝） [後期] 10月12日（水）〜 12月4日（日）
・会場 細見美術館
・住所 京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
・時間 10:00〜17:00（入館は16:30まで）
・休館日 毎週月曜日（祝日の場合、翌火曜日）
・入館料 一般1,400円、学生700円
・TEL 075-752-5555（代）
・URL http://www.emuseum.or.jp