アートイベント

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024

会場
新潟県・越後妻有地域
会期 
7/13(土)〜11/10(日)

大地の芸術祭 ポスター 画像

アート・食・風土を五感で楽しめる
自然あふれる地域芸術祭のパイオニア

日本有数の豪雪地帯としても知られる、新潟県十日町市・津南町の二つの行政区域からなる越後妻有(えちごつまり) エリアで、自然と人間とアートが織り成す一大イベント「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」が開催される。これまで3年に1度、国内外からの注目を大きく集めてきたこのトリエンナーレ。出発から25年目となる今年の会期は、7月13日(土)~11月10日(日)だ。「人間は自然に内包される」を基本理念に、約760㎢の広大な土地を美術館に見立てて開催され、アートを道しるべに里山を巡る新しい旅が今年もついに始まろうとしている。

世界最大級の国際芸術祭であると同時に、日本中で開催されている地域芸術祭のパイオニアでもある「大地の芸術祭」。このイベントの成功をきっかけに、「瀬戸内国際芸術祭」など同様の地域芸術祭が日本各地へと広がった。「大地の芸術祭」は、越後妻有エリアに大きな経済効果や雇用・交流人口の拡大をもたらしており、前回の2022年は約57万人の来場者数を記録した。

越後まつだい里山食堂 画像

越後まつだい里山食堂(ビュッフェ)
(Photo by Yanagi Ayumi)

大地の運動会 画像

イベント 9/7(土)EAT&ART TARO「大地の運動会」(Photo by Nakamura Osamu)

1年を通して、約200点の作品を鑑賞できるだけでなく、季節ごとのプログラムやツアーが開催されており、地元の食材をふんだんに使ったここだけの絶品料理や、過疎化が進む中で廃校になった小学校を再活用したイベント、建物そのものがアート作品になっている施設での宿泊なども楽しめる。

 

越後妻有 風景 画像

自然豊かな越後妻有の風景(Photo by Nogawa Kasane)

また、トリエンナーレ会期中は、オフィシャルツアーが毎日催行される。「エチゴツマリコース(ランチ付き)」「十日町・川西コース(ランチ付き)」「中里・津南コース(ランチ付き)」「松之山コース」「松代コース」の五つのコースが曜日ごとに設けられており、さらにツアー内で鑑賞予定の作品は五つのコースすべてで異なるため、全制覇するのもおすすめだ。

この芸術祭のアートディレクターを務めるのは、ジャンルを超えてさまざまな展覧会、イベント、まちづくりに携わる北川フラム氏。同じ新潟県高田市(現上越市)出身の彼は、「『受付した日に1人しかこない』『バスが空気を運んでいる』と言われながらやってきたが、日本の地域おこしのモデルとなっただけでなく、美術の中における革命のようなものが動いているような気がする。(この芸術祭は)美術のあり方がホワイトキューブの中だけではないことを証明してきた」と話す。

すでに41カ国、地域から275組(うち新作・新展開は16の国と地域、100組)の作家が参加することが決まっており、昨年5月に亡くなった旧ソ連(現ウクライナ)出身のイリヤ・カバコフが生前携わっていた作品も展示される。

「Tunnel of Light」マ・ヤンソン 画像

「Tunnel of Light」マ・ヤンソン / MADアーキテクツ(Photo by Nakamura Osamu)

「時の回廊 十日町高倉博物館」力五山−加藤力・渡辺五大・山崎真一− 画像

「時の回廊 十日町高倉博物館」力五山−加藤力・渡辺五大・山崎真一−(イメージ画像)

越後妻有の風土、食とともにアート作品を五感で楽しめる「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」。全国のアートファンもグルメ好きもぜひ足を運んで、魅力あふれるこの越後妻有エリアを思う存分堪能してほしい。

[information]
大地の芸術祭 越後妻有(えちごつまり) アートトリエンナーレ2024
・会期 7月13日(土)〜11月10日(日)
・会場 越後妻有里山現代美術館MonET、まつだい「農舞台」ほか
・定休日:火曜日、水曜日(一部施設は通常営業)
・時間 10:00〜17:00(10・11月は10:00〜16:00)
・鑑賞パスポート 一般 4,500円、小中高 2,000円、小学生未満無料
・TEL 025-757-2637(大地の芸術祭実行委員会 事務局)
・URL https://www.echigo-tsumari.jp/

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