展覧会

特別展 「もしも猫展」

会場
名古屋市博物館
会期
7/2(土)〜8/21(日)

アイキャッチ

「もしも猫展」7月2日(土)開幕!

「もしも、うちの猫が人のように話したら……」

こんな想像をしたことはないだろうか?実は浮世絵師の歌川国芳うたがわくによしも、人のように振る舞ったり、役者になったりする猫を想像していたようだ。
人間以外の何かを人間になぞらえる、擬人化という手法は、近年流行しているアニメやゲームのキャラクターの表現として使われることが多くなったが、その歴史は意外にも古い。

歌川国芳《流行猫の曲手まり》画像

歌川国芳《流行猫の曲手まり》個人蔵

猫が人だったら

名古屋市博物館で開催される「もしも猫展」は、私たちの身近な存在である猫に特化して、誰もが一度は想像したことのある擬人化をテーマにした展覧会。浮世絵を中心に、江戸の人々が残した擬人化の面白さを鑑賞することで、新たな魅力に出会えるはずだ。

展覧会のみどころ

①愛嬌ある、人のような猫の姿を楽しむ
猫をテーマにした浮世絵をはじめとする135件の作品が展示され、江戸時代における擬人化の世界を鑑賞することができる。浮世絵や猫を愛してやまない人はもちろんのこと、現代の擬人化表現に関心を持つ人も楽しめることだろう。

歌川芳藤《新板猫の温泉》画像

歌川芳藤《新板猫の温泉》個人蔵

 

②歌川国芳のアイデアを楽しむ
大の猫好きとして知られる国芳は、天保12(1841)年から集中的に猫の擬人化作品を描いている。この展覧会では、作品の展開と後世への影響を紹介しながら、鑑賞者とともに国芳の魅力を探る。

歌川国芳《流行猫の狂言づくし》画像

歌川国芳《流行猫の狂言づくし》個人蔵

③クイズやAR体験で楽しむ
作品を見くらべることで理解を深める「くらべるクイズ」、「もしも国芳らが描いた猫たちが絵から飛び出してきたら?」を実現した「もしもAR」など、展覧会を楽しむための仕掛けが用意されている。そのため、さまざまな切り口から作品を鑑賞できるだろう。

《大新板猫のいしよう付》画像

《大新板猫のいしよう付》個人蔵

 

国芳ら、江戸で活躍した絵師たちが描いた、ユーモラスで愛嬌のある猫の姿に、これまで多くの人が魅了されてきたことだろう。長く愛され続けるその理由を、会場に足を運んで確かめてみよう。猫愛好家に限らず、たくさんの人を楽しませてくれるに違いない。

オリジナルグッズ画像

オリジナルグッズ

 

[information]
特別展「もしも猫展」
・会期 2022年7月2日(土)~ 8月21日(日)
・会場 名古屋市博物館
・住所 愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1
・時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
・休館日 7月4日(月)、11日(月)、19日(火)、25日(月)、26日(火)
     8月1日(月)、8日(月)
・入館料 一般1,600円、高大生1,000円、小中生500円
※高大生・中学生は学生証等を提示してください。
※名古屋市交通局の一日乗車券・ドニチエコきっぷを利用してご来館の方は当日料金より100円割引。
※身体等に障がいのある方は手帳、難病患者の方は受給者証の提示で本人と介護者2名まで当日料金の半額。
・TEL 052-853-2655
・URL https://www.ctv.co.jp/nekoten/