10月7日(金)から東京・日本橋のREIJINSHA GALLERYでは、「やちだけい 衣擦れの音」が開催される。
白く透きとおった肌、どこか儚げな表情。そんな情感溢れる女性を描くアーティストが、やちだけいだ。今回の展覧会では、彼女の作品を的確に言い表す「衣擦れの音」という詩的なタイトルが付けられた。
「衣擦れ」とは読んで字の如く、着ている着物の裾などが擦れ合うことや、その音を指す。やちだは、自身の作品から衣擦れの音までもが聞こえてくるような展覧会にしたいと考えたのだろう。
やちだは自身の作品の特徴を、“どこにでもいそうな女性の、何でもない普段の所作を、まるで特別な出来事であるかのように見せることを大事に、中でも布地の表現には特に気を配っています。”と、制作する上でのこだわりを明かした。それによって、纏っている衣服が体温や汗を吸って、肌に柔らかく馴染むような衣服の表現ができるのだという。
開催にあたって、“絵を描き始めた頃から一貫した自分の制作テーマ「所作」を、もう一度最初から見つめ直す機会にしたいです。”と、やちだは語る。
彼女が話すように、作品には「所作」という日常の仕草が、しなやかに表現されている。そこに鑑賞者がそれぞれの「物語」を重ねることで、様々な示唆に富んだ作品となるに違いない。
そんな、やちだ作品の数々を、ぜひ会場で鑑賞していただきたい。
[information]
やちだけい 衣擦れの音
・会期 2022年10月7日(金)〜10月21日(金)
・会場 REIJINSHA GALLERY
・住所 東京都中央区日本橋本町3-4-6 ニューカワイビル 1F
・電話 03-5255-3030
・時間 12:00〜19:00(最終日は17:00まで)
・休廊日 日曜日、月曜日、祝日
・URL https://www.reijinshagallery.com