展覧会

特別展 HAPPYな日本美術
―伊藤若冲から横山大観、川端龍子へ―

会場:山種美術館 会期:開催中〜2/24(月・振休)

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心温まる愉快な日本美術を鑑賞して、幸せで豊かな1年に!!

川端龍子《百子図》画像

川端龍子《百子図》 1949(昭和24)年 紙本・彩色 大田区立龍子記念館

古くから、人々は幸せな生活を願ってきた。誕生・婚礼などの慶事や節句、あるいは日常の営みの中で飾られる図様として、日本美術にはさまざまな吉祥の造形が表現されている。不安定な世界情勢が続いている昨今だからこそ、山種美術館では皆さまの幸せを願い、HAPPY感が満載の展覧会が開催されている。

この展覧会では、長寿や子宝、富や繁栄など、人々の願いが込められた美術に焦点を当て、おなじみの松竹梅や七福神をはじめ、現代人にとってもラッキーなモチーフといえる作品の数々が紹介される。また、ユーモラスな表現、幸福感のある情景など、鑑賞者を楽しく幸せな気持ちにする力を持った作品も鑑賞できる。

伊藤若冲《伏見人形図》画像

伊藤若冲《伏見人形図》 1799(寛政11)年
紙本・彩色 山種美術館

伊藤若冲《鶴図》(個人蔵)には、長寿を象徴する鶴が躍動感あふれる描写によって水墨で表されている。また、川端龍子は子孫繁栄を象徴する画題で、子どもたちが象と戯れる平和な情景を《百子図》(大田区立龍子記念館)に描いた。さらに、猪を抱えてうれしそうな表情の《埴輪 猪を抱える猟師》(個人蔵)は、見る者を楽しい気持ちにさせてくれる。2025年の干支にちなむ蛇を描いた作品も展示されるので、存分に堪能してほしい。

昨年12月14日から開催されているこの展覧会。古墳時代から近代・現代まで、幅広いテーマのHAPPYな日本美術を通して、この年始も心温まるひとときを過ごしてみてはいかがだろうか。

伊藤若冲《鶴図》画像

伊藤若冲《鶴図》 18世紀(江戸時代)
紙本・墨画 個人蔵

展覧会の見どころ

1. 新春にふさわしい、おめでたい作品が大集合!
七福神と唐子の生き生きとした表情が楽しい狩野常信《七福神図》、のびやかな筆致で表された伊藤若冲《鶴図》(個人蔵)や、富士山の堂々たる姿を描いた横山大観《心神》をはじめ、七福神、松竹梅、富士山、鶴、干支など、吉祥画題の優品が勢ぞろいする。

横山大観《心神》画像

横山大観《心神》 1952(昭和27)年 絹本・墨画淡彩 山種美術館

2. 貴重な埴輪や迦陵頻伽像も登場!
この展覧会は、狩猟の成功を象徴するような《埴輪 猪を抱える猟師》(個人蔵)や、極楽浄土に棲むという、鳴き声の美しい鳥《迦陵頻伽像》(個人蔵)などの貴重な名品に出会える好機だ。

《埴輪 猪を抱える猟師》画像

《埴輪 猪を抱える猟師》 5-7世紀(古墳時代) 土製 個人蔵

3. 福々しさで、心がHAPPYになる展覧会!
吉祥モチーフの作品をはじめ、伊藤若冲による素朴で愛らしい風情の《伏見人形図》や、琵琶を弾く蛙の表情がユーモラスな柴田是真《墨林筆哥》など、思わず笑みがこぼれる作品も出展される。この展覧会を観れば、気持ちがHAPPYになること間違いない。

柴田是真《墨林筆哥》画像

柴田是真《墨林筆哥》 1877-88(明治10-21)年 紙本・漆絵 山種美術館

[information]
特別展 HAPPYな日本美術 ―伊藤若冲から横山大観、川端龍子へ―
・会期 開催中〜2月24日(月・振休)
・会場 山種美術館
・住所 東京都渋谷区広尾3-12-36
・時間 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
・休館日 月曜日 ※2月24日(月・振休)は開館
・入館料 一般1,400円、大学生・高校生500円(冬の学割)、中学生以下無料(付添者の同伴が必要)
※障がい者手帳、被爆者健康手帳を提示の方、およびその介助者(1名)は、一般1,200円
※きもの特典:きもので来館の場合、一般1,200円
※複数の割引・特典の併用はできません
・TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル/電話受付時間は9:00~20:00)
・URL https://www.yamatane-museum.jp/

狩野常信《七福神図》画像

狩野常信《七福神図》(部分) 17-18世紀(江戸時代) 絹本・彩色 山種美術館

⚫︎所蔵表記のない作品は全て山種美術館蔵

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