会場:UNPEL GALLERY | 会期:前期 6/11(土)〜6/26(日)/ 後期 6/28(火)〜7/17(日) |
「日本画」は、明治期に西洋絵画が発展するなかで「洋画」に対して生まれた比較的新しい言葉だ。その歴史は、公募団体展の歴史とも密接に関わっていると言えるだろう。特に、「院展(日本美術院1898年創立/1914年再興)」、「日展(日本美術展覧会1907年創立)」、「創画会(1948年創立)」の三つの団体は大きな役割を果たした。2015年、院展・日展・創画会に所属しながら、その枠を超えた創造的場を確立するために発足したのが現在日本画研究会だ。
7月17日(日)まで、東京・日本橋のUNPEL GALLERYでは「第2回現在日本画研究会 東京選抜展」が開催されている。
日本画の歴史を学び、団体展のDNAを受け継ぎ、これからの日本画の在り様を思考し続ける「現在日本画研究会」。同会は、〈三つの団体(院展、日展、創画会)・二つの地域(東京・京都)・同年代〉をコンセプトに発足し、第1回展は「2016年都美セレクショングループ展 現在日本画研究会」として開催された。会員数は発足時の11名から増え、現在は20名だ。
今回の展覧会では、第1回展の枠を超え、より広い地域(東京・京都・沖縄)とより広い世代の作家から、新たな場を創造する。京都市京セラ美術館で開催予定の京都展に先駆け、UNPEL GALLERYで開催中の東京展では選抜形式の展示となっている。
前期は東京在住作家5名、後期は京都在住作家3名・沖縄在住作家1名がそれぞれ大作作品1点ずつ(組作品含む)が披露された。
<出展作家>
前期:石原孟、岩田壮平、藤野麻由羅、山田まほ、行近壯之助
後期:平良優季、丸山勉、山内登喜雄、米田実
同会事務局の丸山勉は、展覧会にあたり次のような言葉を寄せている。
我々は新たな時代の新たな人に対し、場を超え世代を超える力をもつ「現在の絵画」として自立した強さと深みをもった「現在の日本画」を志します。「現在日本画研究会」は過去と未来の間、過去から未来へと移り行く、〈今〉ここに在る形を発信していきます。
2022年7月19日(火)から24日(日)に京都市京セラ美術館で開催される京都展では、全会員の作品が展示される予定だ。
団体の垣根を超えて集った画家たちによる、団体展の底力を感じられる作品の数々を、ぜひその目で確かめてほしい。
[information]
第2回現在日本画研究会 東京選抜展
・会期 前期2022年6月11日(土)〜6月26日(日)
後期2022年6月28日(火)~7月17日(日)
・会場 UNPEL GALLERY
・住所 東京都中央区日本橋3-1-6 あいおいニッセイ同和損保八重洲ビル1F
・電話 03-3548-7780
・時間 11:00~19:00 ※6月26日(日)と7月17日(日)は17:00まで
・休廊日 月曜日
・入場料 無料
※新型コロナウイルス感染拡大の状況により、開廊日や営業時間を変更する可能性あり。
・URL https://unpel.gallery