展覧会

開館記念展
山王美術館 ベストコレクション展

会場:山王美術館 会期:2022年9月2日(金)~2023年1月30日(月)

山王美術館ポスターイメージ

山王美術館は9月2日、大阪京橋に移転オープン。
同館を代表するコレクションを一堂に展示する。

2009年、大阪難波にあるホテルモントレ グラスミア大阪内に誕生した山王美術館。開館から13年の時を経て、場所も新たに京橋・OBPへと移転し、独立館として2022年9月2日にオープンする。

山王美術館 外観パース

山王美術館 外観パース

開館記念展では、これまで同館が収蔵してきたコレクションの中から代表的な作品を厳選し、さらに近年新たに収蔵した作品もあわせて紹介。フランス近代絵画から日本洋画、日本画、陶磁器、彫刻まで、山王美術館のコレクションを一望する展覧会となる。新たな美術館で優れた芸術作品と出会い、美に向き合う満ち足りたひと時を心ゆくまで味わってほしい。

佐伯祐三《パリの街角》画像

佐伯祐三《パリの街角》 1925年 山王美術館蔵

展覧会の見どころ

1. 山王美術館を代表するコレクションを一堂に展示
ホテル モントレが50年以上かけて収集したコレクションを展示する施設として開館した山王美術館。そのコレクションは、梅原龍三郎、佐伯祐三、小磯良平をはじめとする関西ゆかりの画家達の作品を中心としながら、日本の洋画壇に大きな影響をあたえたルノワール、ボナールなどのフランス近代の絵画、さらに新たな時代の日本画を模索した横山大観、小林古径らにいたるまで多岐にわたる。この展覧会では山王美術館を語る上で欠かすことのできない、代表的なコレクション群が一堂に展示される。

ピエール=オーギュスト・ルノワール《裸婦》画像

ピエール=オーギュスト・ルノワール《裸婦》 1918年 山王美術館蔵

2. 新コレクションを初公開! 
山王美術館では新しい美術館のオープンに向けて、既存作家の作品の拡充を図るとともに、新たな作家の作品も収集し、より魅力あるコレクションの形成に取り組んできた。岸田劉生、ロートレック、ドガ、デュフィ、パスキン、ユトリロなど、近年所蔵した作品がこの展覧会で初公開される。

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《タピエ嬢》画像

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《タピエ嬢》 1882年 山王美術館蔵

3. 黒田清輝 幻の大作、127年ぶりの公開! 
《夏(野遊び)》(1892年)は、日本近代洋画の父・黒田清輝が10年にも及ぶフランス留学を終える前年に、グレーの地で取り組んだ大作。帰国後、1895年の明治美術会秋期展覧会に出品されて以降、戦後に開催された数多くの展覧会・回顧展にも出品されることはなく、長らく所在不明とされてきた。この展覧会では、新たなコレクションに加わった《夏(野遊び)》が、127年ぶりに公開される。

黒田清輝《夏(野遊び)》画像

黒田清輝《夏(野遊び)》 1892年 山王美術館蔵

4. 他では観ることのできない作品に出会える 
2009年のオープン以来、コレクションのみによる展覧会を開催してきた山王美術館。今回の開館記念展では、山王美術館を代表する作品群、新収蔵品群、さらに黒田清輝幻の大作と、山王美術館コレクションの全容が紹介される。そのすべてが、いわば「ここでしか会えない芸術作品」なのだ。新美術館でも、山王美術館は創業以来守り続けてきた思いはそのまま継承し、より一層の充実を図りながら、新たな芸術作品との出会いの場を創出していくだろう。

展示構成

今回新設された美術館は、5階から3階にかけての3フロアが展示スペースとなっている。この展覧会では、5階「近代日本画」、4階「近代フランス絵画」、3階「近代日本洋画」とフロアごとに趣を変え、多岐にわたる山王美術館コレクションが展示される。

[展示室1] 5階展示室では、山王美術館が所蔵する「近代日本画」の代表作品を展覧
出品作家:横山大観、川合玉堂、上村松園、橋本関雪、小林古径、前田青邨、堂本印象、福田平八郎、伊東深水、上村松篁、上村淳之、東山魁夷、杉山寧など

小林古径《琴》画像

小林古径《琴》 1929年 山王美術館蔵

[展示室2] 4階展示室では、19世紀から20世紀にかけての「フランス近代絵画」を展示
出品作家:ジャン=バティスト=カミーユ・コロー、ジャン=フランソワ・ミレー、クロード・モネ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、アルフレッド・シスレー、エドガー・ドガ、オディロン・ルドン、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、ピエール・ボナール、モーリス・ド・ヴラマンク、ラウル・デュフィ、フェルナン・レジェ、モイーズ・キスリング、ジュール・パスキン、モーリス・ユトリロ、藤田嗣治など

ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《湖畔の大きな樹木(ヴィル・ダヴレー)》画像

ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《湖畔の大きな樹木(ヴィル・ダヴレー)》 1870年頃 山王美術館蔵

[展示室3] 3階展示室では、明治維新以降に大きく発展をとげた「近代日本洋画」を展示

出品作家:黒田清輝、金山平三、梅原龍三郎、岸田劉生、佐伯祐三、荻須高徳、小磯良平、小出楢重、坂本繁二郎、平櫛田中、板谷波山、富本憲吉、河井寬次郎など

岸田劉生《麗子肖像》画像

岸田劉生《麗子肖像》 1920年 山王美術館蔵

[information]
開館記念展 山王美術館 ベストコレクション展
・会期 2022年9月2日(金)~ 2023年1月30日(月)
・会場 山王美術館 展示室1~3(5階~3階)
・住所 大阪市中央区城見2-2-27
・時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
・休館日 火曜日・水曜日(ただし11月23日は開館)、年末年始(12月27日~1月4日)
・入館料 一般1,300円、大学生・高校生800円、中学生以下500円
※大学生・高校生、中学生以下は学生証・生徒手帳の提示が必要
※保護者(18歳以上)同伴の場合に限り中学生以下は2名まで無料
※展示室が混雑し、一定の人数をこえた場合は、入場制限を実施する可能性あり。
・TEL 06-6942-1117
・URL https://www.hotelmonterey.co.jp/sannomuseum/

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