会場:武蔵野美術⼤学 鷹の台キャンパス | 会期:10/12(水)~ 11/12(土) |
アーティストと学生がともに展覧会をプロデュース
武蔵野美術⼤学芸術⽂化学科では、作家と学⽣が協働でプロデュースするプロジェクト展「1992板金考-板金工2022」が10⽉12⽇から開催される。
この展覧会は、芸術⽂化学科の授業のひとつ「アーツプロジェクト」を受講している1年⽣から3年⽣の有志17名が、同学科で教鞭を執る杉浦幸⼦と古賀稔章の指導のもと、トタン彫刻作家・吉雄介とともにプロデュースするもの。展⽰空間のデザイン、ワークショップなど関連企画の⽴案、展覧会の広報活動なども、作家の意⾒を取り入れながら学⽣が主体となって進めていく。
トタンと呼ばれる亜鉛めっき鋼板の、薄くて軽く、曲げたり繋いだりといった加⼯がしやすい素材の特徴に着目し、東京造形⼤学在学中から様々な形の彫刻を制作し続けてきた吉雄介。武蔵野美術⼤学で20年以上もの間、展示ワークショップを続けており、2021年度からは彫刻学科⾮常勤講師として授業も担当している。
展示会場は、学科内の展示室「apmg」と「ホワイトルーム」。apmgは、吉が自身のアトリエを再現した空間で、アーティストとしての吉雄介を知ることができる構成となっている。一方、ホワイトルームの展示は学生がキュレーションを担当。1期と2期では、年代順に並べた約50点の作品から、30年にわたる吉作品の変容を紹介する。3期は「安定と不安定」をテーマとした、作品に触れられる体験型の展示となっている。
活動開始から今年で30周年を迎える吉雄介の作品と、その作品の刺激から生み出された学生たちの企画展を、ぜひその目で確かめてほしい。
吉 雄介 Yusuke Yoshi
1965年神奈川県⽣まれ。同県在住。東京造形⼤学美術学科Ⅱ類在学中からトタンを素材とする作品を制作し続け、作品を含んだ空間を⽣み出すことを得意とする。⼦ども造形教室の講師やワークショップなど、幼児から⼤学⽣までへの美術教育にも⼒を⼊れている。2020年「哲学するトタン」(松屋銀座デザインギャラリー1953)、2016年「⽣への⾔祝ぎ」(⼤分県⽴美術館)ほか個展、グループ展多数。
関連イベント
学⽣が企画・運営する、展覧会関連イベントを参加費無料で実施。
◎展⽰ワークショップ「トトトトトタント」
芸術⽂化学科で教鞭を執る吉が授業でおこなっている展⽰のワークショップを実際に体験できるプログラム。何時間もかけて作品を動かし、展⽰室を創り上げる吉の「展⽰」に触れながら空間を捉える。
会期中毎日実施。10⽉13⽇(⽊)、28⽇(⾦)、30⽇(⽇)は吉が参加。
時間:1・3期 平⽇12:30〜13:10、⼟曜⽇11:00〜12:00/13:00〜14:00/14:30〜15:30
2期 11:00〜12:00/13:00〜14:00/14:30〜15:30
会場:武蔵野美術⼤学 鷹の台キャンパス 9号館
参加者:1回あたり6名 ※応募者多数の場合は抽選
申込みは応募フォームから https://forms.office.com/r/0042jvwaHw
◎展示ワークショップ「展⽰の⽰展」
「展⽰」という熟語を逆転させた「⽰展」は、「詠唱する、⽰す、試す」といった意味を持つ韓国語。テーブルの上に置かれた吉氏の作品を使って自己と向き合い、「示展」するプログラム。作り上げられた展示は写真に撮って再展示される。
日時:会期中随時
◎SNSから参加できる「みんなのトタン図鑑」
「他の⼈はどんな視点で作品を観ているのだろう」と思ったことはないだろうか。このプログラムでは、お気に⼊りの作品の写真を撮り、オリジナルの名前をつけてSNSに投稿する。お気に⼊りの作品やどのように作品を⾒たのかを共有することで展⽰室の外にも楽しみが広がる。
日時:会期中随時
[information]
1992板金考-板金工2022
・会期 2022年10月12日(水)~ 11月12日(土)
1期:10⽉12⽇(⽔)〜10⽉22⽇(⼟) ※16⽇(⽇)休館
2期:10⽉28⽇(⾦)〜10⽉30⽇(⽇) ※同学芸術祭期間中につき大学公式サイトから要予約
3期:11⽉7⽇(⽉)〜11⽉12⽇(⼟)
・会場 武蔵野美術⼤学 鷹の台キャンパス 9号館 ホワイトルーム(5階)、apmg(6階)
・住所 東京都小平市小川町1-736
・時間 11:00〜17:30
・入館料 無料
・URL https://www.musabi.ac.jp/
・SNS Twitter:@bankinkou2022 Instagram:@bankinkou_2022