日本画家・柴田梓の個展が、東京・日本橋にあるREIJINSHA GALLERYで4月7日から開催される。
柴田は2016年に東北芸術工科大学大学院を修了した若手作家。在学中から現在まで一貫して「狼」を主題に作品を描いてきた。
日本のみならず世界でも神格化されてきた特別な存在である狼について、彼女は以下のように語る。
「人と狼について」
人や家畜を襲う害獣としての狼、自然環境を正常に保つための重要な存在としての狼、そして時には神の遣いとしての狼。歴史のなかで狼は、人類と付かず離れず存在してきました。
一方で狼から派生した犬たちは人の傍に居て、人に対する友愛の意思をはっきりと表現することがあります。そして人もその表情と身体言語を受け取り理解することができます。
犬と人は心を通わせられる希有な関係を築いたと言えるでしょう。私にとっての狼は幻でありつつ、肉体を持った動物でもあります。
彼らはかつて隣にあった未知や自然の象徴でありますが、分かり合えたはずの他者の象徴でもあります。
人と狼が隣り合う夢は、決して狼に対してだけではなく、他種族、他民族の間でも同じだと考えています。
REIJINSHA GALLERYで4度目の個展となる柴田は、今展で新たな創意に富む渾身の最新作を多数展示する。
ぜひ会場でその作品を楽しんでほしい。
[Profile]
柴田 梓 Azusa Shibata
1989年
神奈川県生まれ
2014年
秋山由佳・柴田梓二人展「脈脈展」(数寄和ギャラリー/東京)
第6回トリエンナーレ豊橋星野眞吾賞展(豊橋市美術博物館/愛知)
小松久美子・柴田梓二人展(アートスペース羅針盤/東京)
もふもふ展(フリュウ・ギャラリー/東京)
2015年
next(REIJINSHA GALLERY/東京)
dadacha(銀座スルガ台画廊/東京)
2016年
東北芸術工科大学大学院日本画研究領域修了
柴田梓・足立絵美二人展「柴田狼と足立猫」(REIJINSHA GALLERY/東京)
第3回未来展(日動画廊/東京)
2017年
東北芸術工科大学アートウォーク「小松久美子・柴田梓展」(アートスペース羅針盤/東京)
2018年
個展「ノノカミ」(REIJINSHA GALLERY/東京)
想像された狼たち展(武蔵御嶽神社神楽殿/東京)
2019年
TUAD ART-LINKS 2019(新宿高島屋10F美術画廊/東京)
東北のいぶき(銀座スルガ台画廊/東京)
Seed山種美術館日本画アワード2019(山種美術館/東京)
個展「ノノカミ」(REIJINSHA GALLERY/東京)
2020年
猫会議2020(REIJINSHA GALLERY/東京)
2021年
個展「ソラヤマイヌ」(REIJINSHA GALLERY/東京)
HIKARI展(シバヤマアートギャラリー/東京)
2022年
Spirit展(大丸東京店10F美術画廊)
サマーアートフェア2022(大丸東京店10F美術画廊)
2023年
INFINITY-柴田梓・片野莉乃・玉井祥子-3人展(そごう千葉店7F美術画廊)
個展「森に隣る」(REIJINSHA GALLERY/東京)
現在、神奈川県にて制作
・URL https://www.reijinshagallery.com/product-category/azusa-shibata/
[information]
柴田梓 森に隣る
・会期 2023年4月7日(金)〜4月21日(金)
・会場 REIJINSHA GALLERY
・住所 東京都中央区日本橋本町3-4-6 ニューカワイビル 1F
・電話 03-5255-3030
・時間 12:00〜19:00(最終日は17:00まで)
・休廊日 日曜、月曜、祝日
・URL https://www.reijinshagallery.com