最新アート情報

NFT Metaverseプロジェクト
「Space Colony Tsubaki」

 

現代美術家で京都芸術大学教授の椿昇つばきのぼるによるプロジェクト「Space Colony Tsubaki」がいよいよ始動する。このプロジェクトは、近年注目を集める「メタバース」を宇宙という壮大な空間になぞらえて名づけられたものだ。

メタバースとは?

仮想空間に作られた三次元空間を、Meta(高次元の)+universe(宇宙)=Metaverse(高次元の別世界)と呼ぶ。インターネット上に広がる広大な空間と捉えることができるだろう。SF作家のニール・スティーヴンスン(Neal Stephenson、1953年〜)が発表した小説「スノウ・クラッシュ(Snow Clash)」の中でメタバースという言葉が登場し、その概念とともに世界に広まった。
この空間を「ブロックチェーン」という技術が支えていることも重要だ。ブロックチェーンとは、「ブロック」と呼ばれる情報が記録されたものを「チェーン」のように受け継ぎながらデータを管理する技術のこと。そのため、仮にこのデータを改ざんしようとしてもひとつのブロックの情報だけではなく、改ざんしたデータに続くすべてのデータを改ざんし続けなければならない。それには膨大な計算が必要とされており、ブロックチェーンに記録されたデータは改ざんが非常に困難だ。

メタバースイメージ

NFTとは?

このブロックチェーンを活用したものの一つが、「NFT」だ。NFTとは、「Non-Fungible Token=非代替性トークン」の略。デジタルデータはコピーが可能であることに対して、ブロックチェーンによって発行されたNFTにデジタルデータを紐づけることで、替えの効かない唯一のものになる。これまでは複製可能だったデジタルデータが、この世に一つのものとなり、その価値は半永久的に続く。

唯一のデータを所有するという行為は、アートの世界にも新たな風を巻き起こした。NFTのアートにおける活用方法の一つは、実態のある美術作品の所有権や取引履歴の証明。これまでのアート市場が、より強固なものへと変化した。
そして最も注目を集めているのが、複製が容易とされてきたデジタルデータ作品での利用だ。デジタルでしか存在していないものにも、唯一性という価値を担保することができるからだ。

NFTチケット販売

今回、椿昇が立ち上げたのは、まさに現在形のアートプロジェクト。「Space Colony Tsubaki」では、2023年2月24日からNFTアートのチケットを世界同時発売する。購入した作品は汎用の3Dプリンターで自由にリサイズやフィラメント交換によって着色することができ、出力個数にも制限はない。自身でデータを改造して楽しむ事が可能だ。椿昇の作品にメタバース上で出会えるこの機会に、一度公式WEBサイトをチェックしていただきたい。

チケットイメージ

 

■《Fresh Gasoline NEO Residence》
レアリティ:Pluto/個数:Limited 1
価格:10,000 ETH (設計管理費)
内容:フレッシュガソリンネオ(FGN)のデータから作成する実際に暮らせるアート作品。椿昇が5万年後の朽ち果てた当住居を写生している様子が描かれたテンペラ画がリビングに飾られる。躯体や特殊金具の開発などを含めた建築家や企業との共同プロジェクトとなる。※建築費用は別途所有者が負担

■《Fresh Gasoline NEO Oil Painting>
レアリティ:Charon/個数:Limited. 5
内容:”THIS IS MY PROPERTY”シリーズから
価格:50 ETH
ツインペインティング200×200×15cm(Oil on canvas)
FGN3Dデータが付属(Unique)※出力費用別途

■《Fresh Gasoline NEO Oil Painting Small》
レアリティ:Orcus/個数:Limited. 10
内容:“THIS IS MY PROPERTY”シリーズから
価格:20 ETH
ツインペインティング100×100×7cm(Oil on canvas)
FGN3Dデータが付属(Unique) ※出力費用別途

■《Fresh Gasoline NEO Drawing》
レアリティ:Ixion/個数:Limited. 30
価格:10 ETH
内容:“THIS IS MY PROPERTY”シリーズから
ツインペインティング31.5× 31.5×3(acrylic on plastic platform)
FGN3Dデータが付属(Unique) ※出力費用別途

■《Fresh Gasoline NEO 3D data》
レアリティ:Albion/個数:Limited 50
価格:5 ETH
内容:Space Clooney Tsubaki構想のドローイング
FGN3Dデータが付属(Unique) ※出力費用別途

※12月25日時点で1ETH=161,878.65円

椿昇《Fresh Gasoline》1989年

椿昇《Fresh Gasoline》1989年

椿 昇

椿 昇 (つばき のぼる/1953年〜)
現代美術家/京都芸術大学教授
京都市立芸術大学美術専攻科修了
1989年にタイトルを自ら命名したアメリカでの展覧会「アゲインスト・ネイチャー」への参加など、世界を舞台に活動。
2018年からは「ARTIST'S
 FAIR KYOTO」を創造してディレクターを務め、新たなアートの内需市場育成に取り組んでいる。学内においては空間演出デザイン学科長の後、美術工芸学科長を務め、現在は大学院附属のコマーシャルギャラリー「ARTOTHÉQUE(アルトテック)」の代表としてユニバーサルミュージック本社・OCATOKYO・DMGMORIなど大口顧客のコーポレートコレクション選定を行なっている。

[information]
Space Colony Tsubaki
チケット販売:2023年2月24日から開始 ※詳細は下記WEBサイトまたはTwitterから確認
URL:https://www.spacecolonytsubaki.com
Mail:info@spacecolonytsubaki.com
Twitter: https://twitter.com/spacecolony_NFT

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