展覧会

髙原洋一 版画展
「ELEMENT+ 気・水・土・火・時」

会場:高浜市やきものの里かわら美術館 会期:8/6(土)〜11/6(日)

愛知県の高浜市やきものの里かわら美術館では、8月6日から版画家・髙原洋一の展覧会が開催される。

【A Figure on the Ground】画像

《A Figure on the Ground》1981年 シルクスクリーン 98.0×135.0cm

髙原洋一(1944〜)は岡山県生まれの版画家。彼が作品に用いる手法は、実在する造形や景色の写真をもとに版を作り、シルクスクリーン(版に開いた穴の部分にだけインクを落として印刷する孔版画の技法)で鮮やかに彩るというもの。緻密に色彩が重ねられた作品の数々は、世界中で評価されている。

 

【GEOMETRIC NARCISSUS AK】画像

《GEOMETRIC NARCISSUS AK》1986年 シルクスクリーン 95.0×135.0cm
竹で制作した幾何学的な造形物が、水面に映ると異なる姿を見せる“錯視”の不思議な空間を表現したもの。

 

作品のもととなる写真は、実在する景色。そこに、竹などを素材にした自作の造形物を組み合わせることで、現実と幻想の合間を漂うかのような空間を生み出す。

古代ギリシア哲学で世界を構成する4つの要素といわれている 「気・水・土・火」。その四大元素に「時」を加えた5つのテーマで展開するこの展覧会。テーマごとに表現方法の異なる、多様な作品が並ぶ。

【Atmosphere:MANDARA】画像

《Atmosphere:MANDARA》2005年 シルクスクリーン
鉄板の上に生じた錆の模様を楽しむ作品。大気が揺らぐことで自然に形成された錆の模様を撮影し、シルクスクリーンで様々な色彩のグラデーションを重ねたもの。

 

【時の破片 2001 Aa】画像

《時の破片 2001 Aa》2001年 シルクスクリーン 80.0×54.0cm
かつて人々が生活していた痕跡が残る遺跡発掘現場に、自作の備前焼のやきものを登場させた作品。同じ場所で異なる時間(時代)に存在する景色を舞台とし、時空を超えた人の気配を感じさせる。

 

幅170cm以上もある大画面の版画作品を含む、約80点もの作品が並ぶこの展覧会。版画作品のほかにも、備前焼のインスタレーションも紹介されるという。
日常の景色の中の一瞬を切り取り、私たちが“知っているようで知らない”不思議な空間を作り出す作家、髙原洋一。現実空間に潜む錯覚に静かに気づかせてくれる彼の作品世界を楽しんでいただきたい。

関連イベント

■ギャラリートーク「不思議な空間をつくり出す ELEMENT の視点」 
8/20(土)、9/19(月・祝)、10/23(日)
■アートトライアル「みんなのえれめんつ++」 
展示作品から感じたことをカードに書き、その言葉を要素(エレメント)とした即興演劇を行う
「言葉」 募集:8月中、映像公開:9月末~
■ワークショップ「土にふれる土にそまる~陶土染め体験~」 
三州瓦ややきものの「土」から自分の好きなかたまりを選び、あずま袋を染める体験
8/11(木・祝)
■ワークショップ「日時計を作ろう!」
昼と夜の長さが同じになる秋分に、瓦職人の指導でオリジナルの日時計を制作
9/23(金・祝)
■鑑賞プログラム「よく見ることをよく見てみること」
10/8(土)
■コラボメニュー「瀬戸内コース」
髙原の出身地でもある“晴れの国・岡山”をイメージした創作フレンチ
展覧会期間限定の特別メニュー

※その他のイベントは美術館公式サイトをご確認ください

[information]
髙原洋一 版画展 「ELEMENT+ 気・水・土・火・時」
・会期 2022年8月6日(土)~11月6日(日)
・会場 高浜市やきものの里かわら美術館
・住所 愛知県高浜市青木町九丁目6番地18
・時間 10:00〜17:00(観覧券販売は16:30まで)
・休館日 月曜日、火曜日、9/21(水)、10/12(水)
※ただし9/19(月・祝)、10/10(月・祝)は開館
・観覧料 高校生以上600円、中学生以下無料
※前売り、高浜市内居住者、20名以上の団体は480円
※75歳以上の方、各種障がい者手帳お持ちの方ほか、割引あり
※前売券は同館にて販売(7/13~8/5)
・TEL 0566-52-3366
・URL http://www.takahama-kawara-museum.com

 

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