松澤宥《のぞけプサイ亀を翼ある密軌を》 1962年／木、紙、ガラス、金属、写真、デッサン／個人蔵
日本を代表するコンセプチュアル・アーティスト、松澤宥（1922-2006）。長野県諏訪郡下諏訪町に生まれた彼は、同地を拠点に国内外へ向けて芸術を発信しつづけた。2022年2月2日が松澤宥生誕100年にあたることから、その生涯をたどる回顧展がこの日より長野県立美術館で開催されている。
パフォーマンス〈消滅の幟〉 1984年／スイス・フルカ峠／撮影：大住建
芸術家としての原点である建築や詩、美術文化協会や読売アンデパンダン等に出品された絵画やオブジェ、1964年に「オブジェを消せ」という啓示を受ける前後より国内外で発表された言語による作品やパフォーマンス……。この展覧会では、松澤の多彩な作品と活動が、同時代の資料や写真を交えて紹介される。また、会場内には伝説のアトリエ「プサイの部屋」の一部が再現されるとともに、VRにより来場者が体験することも可能だ。
その生涯に渡る作品や活動を一堂に集めた「生誕100年 松澤宥」は、松澤が追い求めた世界を鑑賞者が考えるための貴重な機会となるだろう。
[information]
生誕100年 松澤宥
・会期 2022年2月2日（水）～ 3月21日（月・祝）
・会場 長野県立美術館 展示室1・2・3
・住所 長野県長野市箱清水1-4-4
・電話 026-232-0052
・時間 9:00～17:00（展示室入場は16:30まで）
・休館日 毎週水曜日（ただし、2月2日・2月23日は開館）、2月24日（木）
・観覧料 一般800円、大学生・75歳以上600円、高校生以下または18歳未満無料
※本館コレクション展および東山魁夷館との共通料金は一般1300円、大学生・75歳以上900円
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方と、付き添いの方1名は無料
・URL https://nagano.art.museum